従来の訪問営業が中心だった製造業の大手メーカーが、急務となったWebマーケティングの内製化に取り組むなかで、ラッコキーワードを活用し、ユーザーの「潜在的な検索意図」を可視化・分析しました。その結果、ある製品分野の記事を改善したところ、コンバージョンが2倍に伸びました。
本記事では、同社が直面していた課題やキーワード分析の具体的な活用法、そして今後の展望について詳しくご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
Webマーケティング強化と内製化が急務に
当社は製造業の大手メーカーで、近年Webマーケティングや営業のデジタル化を担う専門チームを新たに組織しました。私はそのチーム内で、従来の対面営業からWebを活用した需要創出や案件獲得を推進する役割を担っています。
ビジネス環境の変化や顧客ニーズの多様化に伴い、これまでの訪問営業中心の手法では十分な顧客接点を確保することが難しくなり、Webを活用したマーケティング手法への転換や、内製化によるコンテンツ発信・データ分析基盤の整備が、組織全体の重要なテーマとなりました。
自社サイトを長年運用してきましたが、Webマーケティングに関わる知見はこれまで外部に依存していました。
内製化を進めるにあたり、「どのようなキーワードでユーザーが検索しているのか?」をつかむためのツールが必要でした。そこで、信頼している外部のパートナーから「お金を払ってでも使う価値があるのはラッコキーワード」と勧められ、ラッコキーワードを活用することに決めました。
キーワード分析を活かしたコンテンツ戦略の推進
新規コンテンツ作成時、記事タイトルや構成案を検討する際にラッコキーワードを活用しています。具体的には、検索母数を知りたい時には「サジェストプラス」、推定流入数から競合の状況を知りたい時には「集客コンテンツ検索」を使って調べています。
また、既存記事のリライト時にも潜在的な検索キーワードやサジェストを参考にすることで、ユーザー目線でのコンテンツ強化が可能になりました
潜在ニーズの可視化によりコンバージョンが2倍に
ラッコキーワードを活用することで、ユーザーの潜在的な課題・関心を汲み取ってコンテンツを改善し、コラム記事や製品LPへユーザーが求める情報をピンポイントで反映できるようになりました。
たとえば、ある製品分野において「潜在的な検索キーワード/質問(LSI/PAA)」で関連キーワードを調べる中で、ユーザーが「自らやってみたい」という意図を示唆するワードが浮かび上がりました。そこから、ユーザーが主体的に取り組むニーズに合わせて記事内容を工夫した結果、コンバージョンが2倍に改善しました。
ラッコキーワードは、これまで対面営業だけでは気づきにくかったニーズを「検索キーワード」という形で見える化し、コンテンツ戦略に大きく貢献しています。
継続的な改善と新機能の活用でWebマーケティングを強化
まずは現状のコンテンツ創出・改善活動を継続し、内製化したWebマーケティング体制をさらに強化していきます。
ラッコキーワードは、引き続きユーザーインサイトを把握するための重要な情報源です。新機能も頻繁にリリースされており、今後はより幅広いキーワード調査やコンテンツ発想への活用を検討しています。
※掲載内容は取材当時のものです。