Webサイトのアクセス数を増やし、ビジネスを成功に導くために不可欠なSEO対策。その全ての土台となり、成果を大きく左右するのが「キーワード選定」です。
「SEO対策を始めたいけど、キーワードってどうやって選べばいいの?」 「なんとなくキーワードを選んでいるけど、本当にこれで合っているか不安…」
本記事では、そんなお悩みを持つユーザーに向けて、SEOキーワード選定の基礎知識や具体的な手順、便利なツールの情報まで徹底解説します。

この記事を読めば、誰でもSEOキーワード選定のコツが掴めるようになりますよ!
【この記事を書いた人】
ラッコ株式会社・メディア運営担当者
SEOメディア運営を担当。
SEO初心者やWebライター向けに、わかりやすい解説記事を日々発信しています。
目次
SEOキーワード選定の基礎知識と重要性

まずは、キーワード選定がSEOにおいてどれほど重要なのか、基本的な考えから理解を深めていきましょう。
SEOキーワード選定とは?
SEOキーワード選定とは、ユーザーがGoogleやYahoo!などの検索エンジンで情報を探す際に、検索窓に打ち込む「単語」や「フレーズ(問い)」を予測し、自社のWebサイトで対策するキーワードを決定することを指します。
例えば、あなたが渋谷で美味しいラーメン屋を探しているとしたら、「渋谷 ラーメン おすすめ」と検索するかもしれません。この「渋谷 ラーメン おすすめ」がキーワードです。

SEO対策とは、このようなキーワードで検索された際に、自社のサイトを検索結果の上位に表示させるための施策です。つまり、キーワード選定は「どんなユーザーに」「どんな情報を届けるか」を定めるSEOの羅針盤と言えるのです。
なぜキーワード選定がSEO対策の成功を左右するのか
キーワード選定は「SEO対策の成功を左右する最も重要なプロセス」です。理由としては以下の3つが挙げられます。
- ターゲットユーザーに的確にアプローチできる
適切なキーワードを選定することで、自社の商品やサービスに関心を持つ可能性の高い、いわゆる「見込み顧客」に直接情報を届けることができます - コンテンツの方向性が明確になる
対策キーワードが決まることで、「誰の、どんな悩みを解決するための記事を作るべきか」というコンテンツの軸が定まります。これによってユーザーの満足度が高く、質の良い記事を作成できます - 費用対効果の高い集客が見込める
検索意図に合わないキーワードで記事を量産しても、アクセスは増えず、成果にもつながりません。的確なキーワード選定は無駄な労力やコストを削減し、効率的な集客に繋がります
家を建てる際は設計図が重要というように、SEO対策においては「キーワード選定という設計図」が成功の鍵を握っているのです。
キーワード選定を始める前に知っておくべき「事前準備」

キーワード選定では、いきなりキーワードを探し始めるのではなく、まずはサイトの目的やターゲットを明確にする「事前準備」が重要です。
以下の手順を丁寧に行うことで、後の選定作業が格段にスムーズになります。
ターゲットユーザー(ペルソナ)と目的の明確化
最初に「誰に」「何を伝えて」「どうなってほしいのか」を明確にしましょう。
- ターゲットユーザー(ペルソナ):
どのようなユーザーに自身のサイトの情報を届けたいかを決めます。 具体的には、年齢・性別・職業・悩み・興味関心といった項目を設定していきます - サイトの目的:
そのユーザーに情報を届けた結果、どのような行動を取って欲しいかを決めます。具体的には、商品の購入・問い合わせ・資料請求・ブランドの認知度向上など、サイトのゴールを定めます
例えば、「都内在住の30代女性で、初めての資産運用に興味があるが、何から始めればいいか分からず不安に思っている」といった具体的なペルソナを設定すると、選ぶべきキーワードの解像度がグッと上がります。
検索意図に基づくキーワード分類
ユーザーが検索するキーワードは、その裏にある「検索意図(インテント)」によって大きく4種類に分類できます。
種類 | 検索意図 | キーワードの例 |
Know(知りたい) | 情報収集が目的、何かを知りたい・学びたい | 「SEO とは」「キーワード選定 方法」 |
Go(行きたい) | 特定の場所やサイトに行きたい | 「新宿 SEO会社」「Amazon」 |
Do(したい) | 特定の行動をしたい、やり方を知りたい | 「SEO ツール 無料」「キーワードプランナー 使い方」 |
Buy(買いたい) | 商品やサービスの購入を検討している | 「SEO 対策 費用」「おすすめ SEOツール」 |
自分が狙うべきはどの検索意図なのかを意識することで、よりユーザーの求める情報にマッチしたコンテンツを作成できます。
検索ボリュームに基づくキーワード分類
キーワードは、月間の平均検索回数である「検索ボリューム」によって3種類に分類されます。
種類 | 月間検索ボリューム(目安) | 特徴 |
ビッグキーワード | 10,000回以上 | 検索数が多く、競合も非常に強い。上位表示は難しいが、流入インパクトは大きい(例:「SEO」) |
ミドルキーワード | 1,000~10,000回 | 競合性は中程度。ある程度の流入が見込め、コンバージョンにも繋がりやすい(例:「SEO 対策 方法」) |
ロングテールキーワード | 1,000回未満 | 検索数は少ないが、検索意図が明確で競合が弱い。比較的コンバージョン率が高い傾向にある(例:「SEO キーワード選び方 初心者」) |
SEO初心者の場合、まずは競合が少なく上位表示を狙いやすいロングテールキーワードから対策を始めるのがおすすめです。
【実践】SEOキーワード選定の具体的な手順

事前準備が整ったら、いよいよ実践に入ります。ここでは、成果に繋がりやすいキーワード選定について具体的に解説します。
STEP 1:軸となるメインキーワードを決める
まずは、自社の事業やサイトのテーマの中心となる「メインキーワード」を決めていきます。
例:
- SEOコンサルティング会社の場合 → 「SEO」「SEO対策」
- オンライン英会話スクールの場合 → 「オンライン英会話」「英語学習」
このメインキーワードを起点に、関連するキーワードを広げていきます。
STEP 2:関連キーワード・サジェストキーワードを洗い出す
次に、STEP1で決めたメインキーワードに関連するキーワードを、ツールを使って網羅的に洗い出します。
この作業は、ユーザーが他にどんな言葉を組み合わせて検索しているかを知るために行います。
- サジェストキーワード:検索窓にキーワードを入力した際に表示される候補(例:「seo キーワード 選び方」「seo キーワード ツール」)
- 関連キーワード:検索結果ページの下部に表示されるキーワード
これらのキーワードの洗い出しには、ラッコキーワードの「サジェストキーワード」や「関連キーワード」を使うのがオススメです。
ラッコキーワードは日本語キーワードの出力量No.1を誇るため、大量のキーワードを一括で取得するのに向いています。
(例)サジェストキーワードの場合:メインキーワード「ラッコ」に対し、4,577件の関連キーワードがヒット

(例)関連キーワードの場合:メインキーワード「ラッコ」に対し、9,442件の関連キーワードがヒット


ラッコキーワードでは、「サジェストキーワード」「関連キーワード」以外にも大量のキーワードを一括で取得できる機能がたくさんあります。
以下のページでご紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください!
STEP 3:検索意図に基づきキーワードをグルーピングする
STEP2で洗い出した大量のキーワードは、検索意図が似ているもの同士でグループ分け(グルーピング)します。
例えば「キーワード選定 方法」「キーワード選定 やり方」「キーワード選定 手順」は、いずれも「キーワード選定の具体的な方法を知りたい」という同じ検索意図に基づいています。
グルーピングでは、上記のキーワードを1つのグループとして包括し、1つの記事でまとめて対策していきます。
その結果、ユーザーの検索意図を網羅したより専門性の高い記事を作成でき、カニバリゼーション(後述)の防止にも繋がるのです。
STEP 4:検索ボリュームと競合性を調査し精査する
グルーピングしたキーワードの中から、実際に対策するキーワードを絞り込んでいきます。ここで重要になるのが「検索ボリューム(月間検索数)」と「競合性(SEO難易度)」です。
- 検索ボリューム(月間検索数):そのキーワードが月にどれくらい検索されているか
- 競合性(SEO難易度):そのキーワードで上位表示されているサイトがどれくらい強いか
このステップでは、検索ボリュームが大きく、かつ競合が比較的弱い「お宝キーワード」を見つけることが重要となります。
ラッコキーワードなら月間検索数・SEO難易度も確認できる!
ラッコキーワードの一括キーワード調査を使うと、該当キーワードの月間検索数やSEO難易度を確認することができます。


ラッコキーワードでは、月間検索数がグラフ表示で見やすいのもポイントです。
SEO難易度や実際のGoogle検索結果を確認し、対策すべきキーワードを見極めていきましょう!
STEP 5:対策キーワードを決定し、記事作成の優先順位をつける
STEP4の調査結果に基づいて、最終的に対策するキーワードを決め、どのキーワードから記事を作成していくか優先順位をつけます。
優先順位を決める際の判断基準は以下の通りです。
- コンバージョンへの近さ:「Buy」や「Do」の意図が強いキーワードは、売上に直結しやすいため優先度が高いです
- 上位表示の可能性:競合が弱く、自社の専門性で勝負できるキーワードを優先します
- 検索ボリュームの大きさ:同じ労力をかけるなら、より多くの流入が見込めるキーワードを選びます
一般的には「コンバージョンに近く、競合が弱いロングテールキーワード」から着手し、サイト全体の評価を高めながら、徐々にミドル・ビッグキーワードに挑戦していくのが基本的な戦略です。
SEOキーワード選定に役立つおすすめツール

キーワード選定は、便利なツールを活用することで効率と精度が飛躍的に向上します。ここでは、無料で使えるツールと高機能な有料ツールをいくつかご紹介します。
無料で使える主要なツール
- ラッコキーワード:
サジェストキーワードや関連キーワード、Q&Aサイトの質問などを一括で大量に取得できるツールです(一部機能は有料) - Googleキーワードプランナー:
Googleの公式ツール。検索ボリュームや関連キーワードを調査できます(詳細な検索ボリュームを把握するには一定額以上の広告出稿が必要) - Ubersuggest(ウーバーサジェスト):
キーワードの検索ボリューム、競合性(SEO難易度)、関連キーワード候補などを直感的なインターフェースで確認できます(無料版は利用回数制限あり)
高機能な有料ツール
- Ahrefs(エイチレフス):
世界中で利用されている高機能SEO分析ツール。競合サイトの流入キーワードや被リンク状況など、詳細な分析が可能です。主にキーワード選定の精度を極めたい人向けのツールとなっています - SEMrush(セムラッシュ):
Ahrefsと並ぶ人気のオールインワンSEOツール。自社サイトと競合サイトの分析、キーワード調査、順位計測など、多岐にわたる機能を備えています
これらのツールをうまく使い分けることで、効率的かつ精度の高いキーワード選定が可能になります。自身の目的や予算に合わせて最適なツールを選び、SEO対策の戦略をより効果的に進めていきましょう。
選定したキーワードを記事に適切に入れる方法

キーワードを選定したら、次はそのキーワードを記事の中に自然かつ効果的に配置していきます。
キーワードを効果的に配置する「5つの場所」
最低限の事項として、以下の5つの場所に選定したキーワードを含めることを意識しましょう。
- タイトルタグ(<title>):
記事の主題を最も端的に表す場所。クリック率にも大きく影響するため、最も重要です。キーワードはできるだけ前半に入れましょう - メタディスクリプション:
検索結果でタイトルの下に表示される説明文。キーワードを含め、記事の内容が分かり、クリックしたくなるような文章を作成します - 見出し(h1, h2, h3):
h1タグは記事の大見出し(通常はタイトルと同じ)、h2, h3は見出し・小見出しです。見出しにキーワードを入れることで、ユーザーと検索エンジンに記事の構成が伝わりやすくなります - 本文:
不自然にならないように、文章の流れの中でキーワードや関連語を適度に含めます。導入部分に含めると、ユーザーが求める情報があることを示唆できます - 画像のalt属性:
画像が表示されない場合に代わりに表示されるテキストです。画像の内容を説明するテキストに、関連するキーワードを簡潔に含めましょう
上位表示を狙うためのキーワード活用のコツ
- ユーザーファーストを忘れない:
最も大切なのは、検索キーワードの裏にあるユーザーの疑問や悩みに分かりやすく答えることです。常に「読者のために」という視点を持ち、自然で読みやすい文章を心がけましょう - キーワードの詰め込みすぎはNG:
不自然にキーワードを連発する「キーワードスタッフィング」は、ユーザービリティを損ない、Googleからペナルティを受けるリスクに繋がる恐れがあります。 - 共起語・関連語を散りばめる:
対策キーワードと一緒に使われやすい「共起語」や、関連性の高いキーワードを記事全体に散りばめることで、トピックの専門性が高まりSEO評価の向上に繋がりやすいです
ラッコキーワードなら共起語も検索できる!
ラッコキーワードの共起語抽出を使うと、上位サイトでよく使用されているキーワードを取得できます。


上位サイトで使用されている共起語を調査して盛り込むことで、より記事の網羅性を高めることができます!
SEOキーワード選定の注意点と成功するためのポイント

最後に、キーワード選定を行う上での注意点と、長期的に成果を出し続けるためのポイントをお伝えします。
「カニバリゼーションの回避」と「1記事1キーワードの原則」
カニバリゼーション(カニバリ)とは、自社サイト内の複数の記事が、同じキーワードで評価されてしまい、検索順位が分散・低下してしまう現象です。
これを防ぐための原則が「1記事1キーワード(1つの検索意図)」です。1つの記事では、1つの主要なキーワード(と、その検索意図グループ)に絞ってコンテンツを作成するようにしましょう。
検索ボリュームだけで判断しない
検索ボリュームが大きいキーワードは魅力的ですが、競合が強く、コンバージョンに繋がりにくいケースも多々あります。
逆に、検索ボリュームが0や10と表示されるようなキーワードでも、特定の強いニーズを持つユーザーが検索している「お宝キーワード」である可能性があります。ボリュームの数字だけに惑わされず、ユーザーの検索意図と自社のビジネスとの関連性を重視しましょう。
定期的な見直しとPDCAサイクルの重要性
キーワード選定は、一度行ったら終わりではありません。検索トレンドは常に変化しており、新しいキーワードも生まれます。
- Plan(計画):キーワードを選定し、コンテンツ作成計画を立てる
- Do(実行):記事を作成し、公開する
- Check(評価):公開した記事の検索順位や流入数をツールでチェックする
- Action(改善):順位が低い記事はリライト(加筆・修正)を行ったり、新たなキーワードで記事を作成したりする
こうしたPDCAサイクルを回し続けることで、将来的にサイトの成長も期待できます。
また、今回のSEOキーワード選定を活用し、記事執筆やWEBライターを始めたい方には以下の記事もおすすめです。未経験者でもわかりやすいように解説しています。
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まとめ

本記事では、SEOキーワード選定の基礎から具体的な手順、便利なツールや注意点までを詳しく解説しました。
- サイトの目的とターゲットを明確にする
- ユーザーの「検索意図」を深く理解する
- 「ロングテールキーワード」から攻めるのが定石
- ツールを積極的に活用して効率化を図る
- PDCAを回し続ける
キーワード選定は、SEO対策の成果を決定づける重要な作業です。
しかし、今回ご紹介したステップに沿って進めていけば、初心者でも適切なSEOキーワードを見つけ出しやすくなります。
まずはキーワード選定ツールを使って、SEOキーワードを1つ見つけることから始めてみましょう!

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