日々の記事作成で「どうすればもっと良い記事が書けるんだろう?」「読者に響く文章って?」と悩むことはありませんか?
今回は、Webライティングの心強い一冊『イチから学ぶWebライティング入門』(マイナビ出版)の著者、片桐光知子先生に直接お話を伺いました。
「Web×教育」の道を歩む、著者のこれまで

片桐様:大学での講師は、「Web上での表現力を向上させる授業をつくりたい」とお声がけいただいたことがきっかけなんです。10代からWeb上で情報発信する時代、Web上での表現力が将来にも影響を及ぼします。教育は大事だと思い、お引き受けしました。
Webライティングを「好き」になる本、その背景とコンセプト

本書の大きな特徴は、Webライティングに苦手意識を持つ人でも楽しく学べるよう工夫されている点です。主人公がインコと一緒に成長していく物語形式で、イラストや図解が豊富に使われ、文章量はあえて抑えられています。
片桐様:官公庁の方々がnoteなどで実名でWeb記事を執筆する機会が増えていて、研修でいろいろ質問いただくこともあったので、その質問にお答えしたいという思いがありました。
基本的に、Web上で文章を書くことになった人たちの多くは、それを好きでやっているわけではありません。仕事だからやらないといけないけれど、苦手意識がある、インターネットにも詳しくない、という方が大半なんです。そういった方が『Webライティングが好き』と思えるような本にしたいと考え、ストーリー形式や会話形式を取り入れ、イラストをたくさん入れることで、すいすい読み進められるように工夫しました。
本書では、便利ツールの1つとしてラッコキーワードについても紹介しているのですが、実は2020年頃、noteでおすすめのWebツールを紹介する記事を書いた際に、すでにラッコキーワードさんを紹介していました。当時から、ずっと進化を続けているのが本当にすごいなと思っています。
ラッコキーワードで読者のニーズを深く知る方法

片桐様:ラッコキーワードは、世の中のニーズを深く知るのに非常に役立つツールだと感じています。
特に、Q&AやSNSの機能は、キーワード単体では見えてこない、ユーザーのリアルな疑問や感情、そして意外なハッシュタグを見つけるのに活用できます。

例えば、ラッコキーワードで調べた単語をさらにSNSで検索することで、そのテーマについて発信しているインフルエンサーや、そのフォロワーの方々の声を知ることができます。そうすると、それがそのままペルソナになることも多いので、読者の解像度を上げるのに役立ちます。

片桐様:旬の話題を調べるために、ニュースや話題の記事の機能もよく利用します。
例えば、「ういろう」について調べていた時に、「焼きういろうがSNSでバズった」というテレビ番組の情報を見つけました。これは名古屋の老舗和菓子店さんが考案した家庭向けのアレンジレシピのようです。この情報をもとに、実際に和菓子店へ足を運び、直接話を聞くことで、ネットでは得られない本当の背景や、深い発見があるかもしれません。
そういった情報収集は、読者の『へえ!』という驚きや、『もっと知りたい』という気持ちを引き出す導入文の作成にもつながります。
さいごに

片桐様:私の中で一番大切にしていることは『細部まで調べて書く』ということです。ただ書くだけでは、他の人との違いは生まれません。たとえ同じテーマであっても、深く掘り下げ、詳しく書くことで、正確で親切な、そして読者に『この人は違うな』と思わせる記事になります。Webツールを活用して徹底的に調べ、そこに心を込めることで、読者が『良いな』と思ってくれる、オリジナリティの高い記事が書けると考えています。

ラッコキーワードをまだ使いこなせていないと感じていた方も、この記事をきっかけに新たな活用法を見つけ、日々のライティングに役立ててみてはいかがでしょうか?
Xアカウント:@MichikoKatagiri










