
自社サイトの集客担当になったばかりで、今どれくらい見られているのか、競合と比べて多いのか少ないのかも分かりません…。何から調べれば、改善に向けた目標を立てられるでしょうか?
サイトのアクセス数は、無料のツールを使えば、自社サイトも競合サイトも自分で調べられます。
自社サイトはGoogleアナリティクスで正確な数字を、競合サイトはSimilarWebなどの推定ツールでおおよその規模を確認できます。
この記事では、Webマーケティングの経験が浅い方に向けて、アクセス数の基本用語から、自社・他社のアクセス数を無料で調べる具体的な手順、そして調べたデータを自社サイトの集客改善につなげる方法を解説します。

読み終えるころには、自社と競合のアクセス数を自分で調べ、数字を根拠に次の施策を考えられるようになります。
アクセス数とは?調べる前に押さえておく基本用語

アクセス数を正しく読み解くには、まず用語の意味を押さえておく必要があります。
「アクセス数」という言葉は日常的に使われますが、ツール上では「ページビュー」「セッション」「ユーザー」という3つの指標に分かれています。
ここを混同すると、データを見ても正しく判断できません。

ページビュー(PV)数
ページビュー数とは、サイト内のページが表示された回数のことです。
同じ人が3ページ見れば3PV、1ページを2回読み込めば2PVと数えます。
ページ単位でどれだけ読まれているかを測る、最も基本的な指標です。
セッション数
セッション数とは、ユーザーがサイトを訪問してから離れるまでの一連の行動を1回と数えた数字です。
1回の訪問で5ページ見ても1セッションで、訪問した「回数」を表します。
広告やSEOでどれだけ来訪を生めているかを見るときに使います。
ユーザー数
ユーザー数とは、サイトを訪れた人(重複を除いた人数)のことです。
同じ人が1日に3回訪問しても1ユーザーと数えます。
実際に何人にリーチできているかを把握する指標です。

まずは「PV=ページの表示回数」「セッション=訪問回数」「ユーザー=訪問した人数」と覚えておけば十分です。数字を見るときにどの指標かを意識するだけで、読み間違いが減ります。
【自社サイト】無料でアクセス数を調べる方法(Googleアナリティクス)

自社サイトのアクセス数は、Googleアナリティクス(GA4)を使えば無料で正確に調べられます。
Google公式の無料ツールで、多くの企業サイトやブログで使われている定番です。
まずは導入から見方までの流れを押さえましょう。
Googleアナリティクス(GA4)とは
Googleアナリティクスは、自社サイトに来た人の数・見られたページ・流入元などを計測できる無料のアクセス解析ツールです。
現在の最新版は「GA4(Googleアナリティクス4)」と呼ばれます。
自分が管理するサイトにタグ(計測用のコード)を設置することで、正確な訪問データを取得できます。
Googleアナリティクスで計測できるのは、自分がタグを設置できる「自社サイト」だけです。他人の(競合の)サイトのアクセス数は、この後で紹介する別のツールで調べます。
Googleアナリティクスの導入・設定手順
導入は、大きく次の流れで進めます。操作を始める前に、サイトを管理できるGoogleアカウントを用意しておきましょう。
STEP1:Googleアカウントでアナリティクスに登録する
GoogleアカウントでGoogleアナリティクスにアクセスし、アカウントとプロパティ(計測するサイトの単位)を作成します。
STEP2:計測用のGoogleタグをサイトに設置する
発行された「Googleタグ」を、計測したいサイトの全ページに設置します。
WordPressの場合は、専用プラグインやテーマの設定欄にタグを貼り付ける方法が一般的です。
STEP3:データが計測されているか確認する
設置後、自分でサイトを開いてGA4の「リアルタイム」レポートに自分の訪問が表示されれば、計測は成功です。
設定画面の名称や配置は変わることがあります。正確な最新手順はGA4公式ヘルプで確認してください。
GA4でアクセス数を見る(ページ別・流入経路別・期間別)
計測が始まったら、レポートで実際のアクセス数を確認します。
特に押さえておきたいのは、次の3つの見方です。
ページ別:どのページがよく読まれているかが分かり、人気コンテンツを把握できます。
流入経路別:検索・SNS・広告など、どこから来たかが分かり、力を入れる集客チャネルを判断できます。
期間別:前月や前年と比較して、アクセス数が伸びているか落ちているかを確認できます。
検索キーワード別のアクセスはGoogleサーチコンソールで調べる
「どんな検索キーワードで自社サイトに来ているか」は、GoogleアナリティクスではなくGoogleサーチコンソールで確認します。
サーチコンソールもGoogle公式の無料ツールで、検索での表示回数・クリック数・掲載順位を調べられます。
アナリティクスと併用すると、「来訪の量(GA4)」と「検索での見え方(サーチコンソール)」の両面が把握できます。
【他社・競合サイト】アクセス数を無料で調べる方法とツール

競合サイトはタグを設置できないため、正確な数字は分かりませんが、専用ツールで「推定値」を調べられます。
おおよその集客規模や流入元をつかむだけでも、自社の立ち位置を判断する材料になります。
他社サイトのアクセス数を「推測」できる仕組みと精度の注意点
競合サイトの数字は、ツール提供会社が独自に集めたデータ(ブラウザの利用データや検索順位など)から推定しています。
そのため、実際の数字とは差が出ることがあり、アクセスの少ないサイトほど精度は下がります。
競合ツールの数字はあくまで推定です。1件単位の正確さを求めるのではなく、「自社の何倍くらいの規模か」「どの流入元が多いか」といった傾向をつかむ目的で使いましょう。
SimilarWebで競合サイトのアクセス数を調べる
SimilarWeb(シミラーウェブ)は、調べたいサイトのURLを入力するだけで、推定訪問数や流入元の割合を確認できるツールです。
無料版でも、競合サイトのおおよそのアクセス規模や、検索・SNSなど流入チャネルの内訳を把握できます。
ブラウザの拡張機能を入れると、サイトを見ながら手軽に数字を確認できます。
ラッコキーワードで競合の流入キーワード・主力ページを調べる
ラッコキーワードは、キーワード調査に加えて、競合サイトがどんなキーワードで集客しているかを調べられるツールです。
アクセス数の「多い・少ない」だけでなく、「どのキーワードで人を集めているか」「どのページが主力なのか」まで分かるのが特長です。
競合が獲得しているキーワードが分かれば、自社が狙うべきキーワードのヒントになります。
この記事のキーワードで見る需要の例
今回のテーマ「アクセス数を調べる」の周辺キーワードを調べると、次のような月間検索数の目安が分かります(参考:ラッコキーワード)。
- 「サイト アクセス数 調べる 無料」:月間約390回
- 「アクセス数 調べる サイト」:月間約390回
- 「他社サイト アクセス数 調べる」:月間約110回
「無料」で調べたい人が多いと分かれば、無料ツールを軸に情報を探すのが効率的だと判断できます。

競合の数字を眺めるだけで終わらせず、「競合がどのキーワードで集客しているか」まで踏み込むと、自社の施策に直接活かせます。
その他の無料・一部無料で使えるツール
ツールによって得意なデータが違うため、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。
Ubersuggest:競合サイトの流入キーワードや上位ページを、一部無料で確認できます。
Ahrefs:被リンクや獲得キーワードを詳しく分析できる有料ツール(無料の簡易チェック機能あり)です。
機能や料金は変わることがあるため、最新の内容は各公式サイトで確認してください。
調べたアクセス数を自社サイトの集客・売上改善に活かす方法

アクセス数は、調べて終わりでは意味がありません。
自社と競合のデータを比べ、次の施策につなげてはじめて集客や売上の改善につながります。
自社と競合を比較して目標数値を決める
競合のアクセス規模が分かると、自社が目指すべき現実的な目標を立てやすくなります。
いきなり最大手を目標にするのではなく、規模の近い競合を基準に「まずは同水準を目指す」と設定しましょう。
規模の近い競合を探すときは、ラッコキーワードの「一括サイト調査」が役立ちます。
気になる競合サイトのURLをまとめて入力すると、各サイトの推定流入数を一覧で表示し、流入数の多い順に並べ替えられます。
自社と近い規模のサイトがひと目で分かるため、目標設定の基準に使うと便利です。
目標が数字で定まれば、上司や社内への説明もしやすくなります。
競合の上位ページ・獲得キーワードを自社に取り入れる
競合でアクセスを集めているページや、獲得しているキーワードは、そのテーマに需要がある証拠です。
ラッコキーワードの獲得キーワード調査を使うと、競合サイトのURLを入力するだけで、その競合がアクセスを集めている主力ページや、上位表示で獲得しているキーワードを一覧で確認できます。
競合と自社を見比べれば、自社の記事に足りない要素を補ったり、競合は獲得しているのに自社にはまだないテーマの記事を新しく作ったりと、次に用意すべきコンテンツを具体的に決められます。
自社に同じテーマの記事がなければ新しく作り、弱ければ内容を充実させることで、検索からの流入を増やせます。
狙うキーワードの選び方は、SEOキーワード選定のやり方もあわせて参考にしてください。
定期的に計測してPDCAを回す(CV・売上まで見る)
アクセス解析は一度きりでなく、定期的に計測して改善を続けることが大切です。
アクセス数だけを追うと、数は増えたのに問い合わせや売上につながらない、という状態に陥りがちです。
コンバージョン(CV:問い合わせや購入などの成果)まで一緒に見て、成果につながる改善を優先しましょう。
既存記事の見直しでアクセスを伸ばす手順は、リライトの優先順位とタイミングで詳しく解説しています。
アクセス数を調べるときの注意点とよくある失敗

ツールを使い始めた初心者がつまずきやすいポイントを、先に知っておきましょう。
ツールを入れただけで満足してしまう
Googleアナリティクスを設置しただけで、数字を見返さないケースはよくあります。
週に1回でも「どのページが伸びたか」を確認する習慣をつけると、改善のきっかけを見つけやすくなります。
アクセス数の増減だけで一喜一憂する
アクセス数は季節や外部要因でも変動します。
1日単位の増減に振り回されず、月単位の傾向や、流入元・CVとあわせて全体で判断しましょう。
競合の推定値を正確な数字だと思い込む
競合ツールの数字は推定値であり、実数とは差があります。
「自社の何倍規模か」という比較の目安として使い、細かい数値の差にこだわりすぎないことが大切です。
サイトのアクセス数の調べ方に関するよくある質問

Q. アクセス数は、どのくらいあれば「多い」といえますか?
A. 業種やサイトの目的、ページ数によって基準が大きく変わるため、「何アクセス以上なら多い」という絶対的な目安はありません。
自社サイトの前月比の伸びと、規模の近い競合との比較という2つの視点で判断するのが現実的です。
Q. 競合のアクセス数を調べたことは、相手に知られてしまいますか?
A. 基本的に知られることはありません。SimilarWebやラッコキーワードなどのアクセス数調査では、各サービスが収集したデータをもとにアクセス数を推定・表示しています。
競合サイトへ直接アクセスして計測する仕組みではなく、「あなたがそのサイトのアクセス数を調べた」という通知が競合サイト側に送られることもありません。
Q. 無料ツールと有料ツールは、どちらから使えばいいですか?
A. まずは無料ツールで十分です。
Googleアナリティクス・Googleサーチコンソール・SimilarWebの無料版・ラッコキーワードを組み合わせれば、自社と競合の基本的な分析はできます。物足りなさを感じてから有料版を検討すると、無駄な費用をかけずに済みます。
まとめ

サイトのアクセス数は、無料ツールを組み合わせれば、自社も競合も自分で調べられます。
- アクセス数は「PV(表示回数)」「セッション(訪問回数)」「ユーザー(人数)」に分かれる
- 自社サイトはGoogleアナリティクス(GA4)で無料・正確に計測する
- 検索キーワード別の流入はGoogleサーチコンソールで確認する
- 競合サイトはSimilarWebで推定規模を、ラッコキーワードで流入KW・主力ページを調べる
- 競合ツールの数字は推定値。傾向をつかむ目的で使う
- 調べたデータは自社と比較し、目標設定と集客改善(CVまで)に活かす
まずは自社サイトにGoogleアナリティクスを導入し、あわせて競合サイトの集客キーワードを調べるところから始めてみましょう。







