
YouTubeの広告収益は、通常動画で1再生あたりおよそ0.1〜0.7円が目安です。ショート動画はさらに低く、0.003〜0.01円ほどになります。
同じ1再生でも、動画のジャンルや視聴者の年齢層によって単価は変わります。そのため「いくら稼げるか」は、一つの数字だけでは言い切れません。
当記事では、これからYouTubeを始める方向けに、1再生あたりの単価の目安と相場、再生回数別の収益シミュレーション、単価が変わる仕組み、単価の高いジャンルまで、具体的な数字とともに紹介します。

- 対象:これからYouTubeを始めたい方、または始めて間もない方
- 必要なもの:YouTubeチャンネル(これから開設する方も含む)、運用に使うGoogleアカウント
目次
YouTubeの1再生あたりいくら稼げる?【単価の目安と相場】

1再生あたりの単価は、通常動画でおよそ0.1〜0.7円、ショート動画で0.003〜0.01円が目安です。
この単価の幅が生まれるのは、収益の中心が「広告」だからです。
視聴者が広告を見たり、広告経由で商品が買われたりすると、その一部がチャンネルの収益になります。
広告で紹介したものが高く売れるジャンルや時期では単価が上がり、そうでなければ下がります。
単価を考えるときによく使われるのが、1,000回再生あたりの収益を示すRPMという指標です。
通常動画のRPMはおおむね150〜450円が一つの目安で、1再生に直すと0.15〜0.45円ほどになります。
ここで紹介する単価は、再生されたすべての動画に広告が表示されたと仮定したときの目安です。実際には広告が流れない再生やスキップされる再生もあるため、実際に受け取れる金額は、この目安より少なくなるのが一般的です。
通常動画の1再生あたりの単価目安
通常動画(横長の動画)は、1再生あたり0.1〜0.7円が中心です。
広告単価の低いジャンルでは0.05円前後まで下がり、金融や不動産のように単価の高いジャンルでは0.5円を超えることもあります。
ショート動画の単価と比べて通常動画の単価が比較的高いのは、動画の前後や途中に複数の広告を入れられるためです。
8分以上の動画なら動画の途中に流れるミッドロール広告も設定でき、1本の動画で表示される広告の数が増えます。
ショート動画の1再生あたりの単価目安
ショート動画(短い縦型動画)は、1再生あたり0.003〜0.01円ほどと、通常動画の数十分の一にとどまります。
金額が小さくなるのは、収益の仕組みが通常動画と違うからです。
ショート動画は、再生の合間に表示された広告の収益をいったんひとつにまとめ、その月にショート動画で再生数を得た収益化対象のクリエイター全員で、各自の再生数の割合に応じて分け合う方式をとっています。
そのため、1本ごとに広告を差し込む通常動画より、1再生あたりの取り分が小さくなります。

ショート動画は1再生あたりの単価は低いものの、再生回数が伸びやすく、新しい視聴者にチャンネルを知ってもらう入り口として役立ちます。
「ショート動画で知ってもらい、通常動画で稼ぐ」という組み合わせが現実的です。
再生回数別に見るYouTubeの広告収益シミュレーション

先ほどの単価をもとに再生回数ごとの収益を計算すると、次の早見表のようになります。
あくまで目安ですが、収入の規模感をつかむ材料になります。
| 再生回数 | 通常動画(0.1〜0.7円) | ショート動画(0.003〜0.01円) |
|---|---|---|
| 1万回 | 約1,000〜7,000円 | 約30〜100円 |
| 10万回 | 約1万〜7万円 | 約300〜1,000円 |
| 100万回 | 約10万〜70万円 | 約3,000〜1万円 |
上記の金額は「再生回数 × 単価」の単純計算です。収益化の条件を満たす前は再生されても広告収益は0円で、条件達成後も広告が表示されない再生は収益に含まれません。
1万回再生された場合の収入目安
1万回再生での広告収益は、通常動画で約1,000〜7,000円、ショート動画で約30〜100円が目安です。
同じ1万回でも、扱うテーマで大きく差が出ます。
たとえば子ども向けの娯楽系は単価が低めで下限に近づきやすく、金融や不動産の解説系は上限に近づきやすい傾向があります。
10万回再生された場合の収入目安
10万回再生まで届くと、通常動画で約1万〜7万円、ショート動画で約300〜1,000円ほどになります。
1本で10万回は簡単な数字ではありませんが、複数の動画の再生が積み重なれば、チャンネル全体で月に10万回再生に到達するのは十分に現実的です。
月数万円の副収入を目指すなら、まずはここが一つの目標になります。
100万回再生された場合の収入目安
100万回再生になると、通常動画で約10万〜70万円、ショート動画でも約3,000〜1万円が見込めます。
ここまでの再生数は人気チャンネルの領域ですが、1本のヒット動画だけでなく、過去の動画が長く再生され続けることで到達するケースも多くあります。
動画は公開後も再生され続ける「資産」になる、という点では文章のブログとも共通します。
YouTubeチャンネルが情報資産となれば、将来的にチャンネルをまとまった金額で売却することもできるため、トータルでの収入を上げることにも繋がります。
実際にラッコM&Aでは、登録者9,400人のシニア向け解説YouTubeチャンネルが、月の利益約28万円という運営実績とともに掲載価格100万円で売りに出された成約事例があります。
育てたチャンネルが資産として取引された一例といえます。(参考:ラッコM&Aの事例)

再生回数だけがすべてではない|広告以外の収益源も知っておく
収入を広告だけで考えると不安が大きくなりますが、YouTubeには広告以外の収益源もあります。
単価が低いショート動画中心のチャンネルでも、別の方法で収入を補えます。
主な収益源は次のとおりです。広告収益の少なさを補い、再生回数が伸び切る前から収入につなげられる手段になります。
- チャンネルメンバーシップ:月額制でファンから継続的に支援を受ける仕組み
- Super ThanksやSuper Chat:視聴者が応援として直接送れる投げ銭
- 企業案件(タイアップ):企業から商品紹介の依頼を受けて報酬を得る
- アフィリエイト:概要欄で商品を紹介し、購入された分の成果報酬を受け取る
とくにガジェット紹介のように「視聴者が買いたくなる商品」を扱うジャンルは、企業案件やアフィリエイトと相性がよく、広告収益以上の収益につながることもあります。
なぜ単価に差が出る?1再生あたりの収益が変動する5つの理由

1再生あたりの単価が動くのは、主に5つの要素が関わっているためです。
どれも「広告主がいくら払って広告を見せたいか」に関係しています。

参入する「動画ジャンル」によって広告単価が異なるため
単価の差を生む最も大きな要素がジャンルです。
金融・不動産・ビジネス系のように、1件の成約で動く金額が大きい業界は広告に多くの予算をかけるため、表示される広告の単価も高くなります。
反対に、娯楽系やゲーム実況などは視聴者が多くても広告単価は低めになりがちです。
同じ再生数でも、扱うテーマしだいで収益が数倍変わります。
視聴者の「属性(年齢層や地域)」で表示される広告が変わるため
視聴者がどんな人かによっても単価は変わります。
商品を買う余裕のある社会人や、購買力の高い地域の視聴者が多いと、広告主はその層に広告を出したがるため単価が上がります。
たとえば学生向けの動画より、働く世代に向けた動画のほうが単価は高くなりやすい傾向があります。
日本語の動画は主に日本の視聴者に届くため、地域の影響は意識しすぎなくても構いません。
広告が多く出稿される「時期・季節」に影響されるため
広告の出稿量が増える時期は、単価も上がります。
企業の予算が動く年度末や、商戦期である年末はその代表です。
逆に、年度が変わった直後は広告が減り、同じ再生数でも収益が下がることがあります。
月ごとに収益が上下するのは珍しくないので、短期間の数字だけで判断しないことが大切です。
「動画の長さ」によって設定できる広告数が変わるため
動画が長いほど、入れられる広告の数が増えます。
8分以上の動画なら、動画の途中に流れるミッドロール広告を設定できるためです。
この動画尺の基準について、以前は10分でしたが、現在は8分に短縮されています。
広告の数を増やしたいなら、8分を一つの目安に動画を構成しましょう。(参考:YouTubeヘルプ・長い動画のミッドロール挿入点を管理する)
「視聴者維持率」によって広告が再生される回数が変わるため
動画が最後まで見られるほど、表示される広告の数も増え、単価の積み上げにつながります。
途中で離脱されると、それ以降に予定されていた広告は表示されないからです。
視聴者維持率は、動画がどこまで見られているかを示す数値です。
維持率が高い動画はYouTubeからもおすすめされやすくなるため、再生回数と単価の両方に良い影響があります。
これからYouTubeを始める人必見!1再生あたりの単価が高いおすすめジャンル

効率よく稼ぎたいなら、広告単価の高いジャンルを選ぶのが近道です。
なかでも、自分の仕事や趣味の知識を活かせるジャンルは、続けやすく専門性も出しやすいため有利です。
【これまでの経験を活かす】ビジネス・キャリア系
営業や転職、仕事術といったビジネス・キャリア系は、広告単価が高いジャンルの一つです。
視聴者が働く世代中心で、転職サービスやビジネス向けツールなど単価の高い広告が表示されやすいためです。
もし仮に営業職としての経験があるなら、商談のコツや数字の作り方など、実体験に基づく内容で差をつけられます。
経験そのものが、他の人には真似できない武器になります。
実際に、ビジネス心理学を扱う登録者約8,000人のYouTubeチャンネルでは、月の利益が約10.8万円という運営実績が公開されています。(参考:ラッコM&Aの事例)

ビジネス・キャリア系が収益につながりやすいことの一つの裏付けといえます。
【趣味の知識を武器にする】IT・ガジェット紹介系
スマートフォンやPC周辺機器を紹介するIT・ガジェット系も、単価が高めで初心者が始めやすいジャンルです。
新製品の購入を検討している視聴者が集まるため、関連商品の広告と相性がいいです。
このジャンルは企業から製品提供を受けるタイアップや、概要欄からのアフィリエイトにもつなげやすい点が魅力です。
趣味で集めた知識を、そのままお金に変えやすいジャンルといえます。
【高い専門性で高単価を狙う】金融・不動産系
投資や保険、不動産といった金融系は、YouTubeの中でもとくに広告単価が高い分野です。
1件あたりの取引額が大きく、広告主が多くの予算をかけるためです。
その一方で、お金に関する情報は正確さが強く求められ、誤った内容は視聴者の不利益に直結します。
発信する場合は一次情報を確認し、断定的な表現を避ける姿勢が欠かせません。
実際に、お金・投資を扱う登録者8,000人超のYouTubeチャンネルでは、月の利益が約9.4万円という運営実績が確認できます。(参考:ラッコM&Aの事例)

高単価ジャンルであることの裏付けの一例です。
【悩み解決で需要が尽きない】美容系
スキンケアやメイク、ダイエットなどの美容系は、悩みを抱えた視聴者が常にいるため需要が安定しています。
化粧品や美容サービスの広告単価も比較的高めです。
商品レビューや使い方の実演は、視聴者の購買につながりやすく、アフィリエイトとも組み合わせやすいジャンルです。
目標にすべきYouTubeチャンネルの収益化条件

広告収益を得るには、YouTubeパートナープログラム(YPP)への参加条件を満たす必要があります。
条件は登録者数と再生実績で決まります。
通常の収益化条件に加えて、より少ない登録者数で一部の機能を先に使える早期アクセスの条件も用意されています。

収益化条件
YouTubeで広告収益を得る条件は、チャンネル登録者1,000人に加えて、通常動画で直近12か月の総再生時間が4,000時間以上、またはショート動画で直近90日間の視聴回数が1,000万回以上です。(参考:YouTubeヘルプ・YouTubeパートナープログラムの概要と利用資格)
このうち総再生時間の4,000時間は、通常動画のみの再生時間で数えます。
ショート動画の視聴分は4,000時間にカウントされない点に注意してください。
早期アクセスできる収益化条件
上記の条件に届く前でも、登録者500人から一部の収益化機能に早期アクセスできる仕組みが用意されています。
登録者500人に加えて、直近365日の総再生時間が3,000時間以上(またはショート動画の視聴回数が300万回以上)、かつ過去90日間に3本以上の公開動画があれば、メンバーシップや投げ銭、ショッピングといった機能が先に解放され、そこで収益を得られます。
この段階では、広告収益はまだ受け取れません。視聴者から直接応援してもらえる手段が先に使えるようになる、と理解しておきましょう。
最短で条件をクリアするためのポイント
条件達成を早めるには、検索やおすすめから新しい視聴者が来続けるテーマを選ぶことが近道です。
一度公開した動画が長く再生されれば、総再生時間は投稿を止めても積み上がっていきます。
収益化までの道のりや、つまずきやすいポイントは以下の記事でも詳しく解説しています。
【おすすめの記事】
【最新】YouTubeで収益化は難しい?収益化を達成するコツと収入の目安!
動画の再生回数と単価を上げて収益を増やすコツ

収益を増やす近道は、再生回数を増やすことと、1再生あたりの単価を上げることの両方に取り組むことです。
次の4つは、初心者でも今日から意識できる基本のコツです。
視聴者の悩みを解決する質の高いコンテンツを作る
土台になるのは、視聴者の悩みにきちんと答える動画を作ることです。
役に立つ動画は最後まで見られやすく、視聴者維持率が上がって単価にもよい影響があります。
動画を作る前に「誰の、どんな悩みを解決するのか」を1文で決めておくと、内容がぶれません。
どんなテーマに需要があるかを調べるには、視聴者が実際に検索している言葉を集められるラッコキーワードのようなツールが役立ちます。
たとえば「YouTube 副業」と入力すると、「youtube 副業 始め方」「youtube 副業 サラリーマン」のように一緒に検索されているキーワードを一覧で取得できます。
キーワードを見れば、視聴者がどんな悩みを抱えているか(何が気になっているか)が分かり、そのまま動画のテーマや構成に活かせます。
有料プランにすると各キーワードの検索ボリュームもまとめて確認できるため、「需要のあるテーマかどうか」を動画を作る前に見極められます。
タイトルとサムネイルを工夫してクリック率を高める
どれだけ中身がよくても、クリックされなければ再生は増えません。
動画が検索結果やおすすめに表示されたとき、思わずクリック(タップ)したくなるようなタイトルとサムネイルが必要です。
動画が視聴者の画面に表示された回数のうち何回クリックされたかを示す数値がクリック率です。
この考え方や改善の手順は、以下の記事で具体的に解説しています。
【あわせて読みたい】
YouTubeインプレッションとは?平均の目安とすぐできるサムネ改善
アナリティクスを分析して視聴者維持率を改善する
公開した動画は、YouTubeのアナリティクスで「動画のどのあたりで見られなくなっているか」を確認できます。
確認の手順は次のとおりです。
離脱が多い場面が分かれば、次の動画で改善できます。
たとえば冒頭で離脱が多いなら、本題に入るまでを短くする。中盤で離脱が多いなら、話の区切りに飽きさせない工夫を入れるなどです。
こうした小さな改善の積み重ねが、再生回数の底上げにつながります。
具体的な改善方法・再生回数の伸ばし方はこちらの記事も参考になります。
8分以上の動画を作成してミッドロール広告を活用する
単価を上げたいなら、通常動画は8分以上を目安に作るのがおすすめです。
8分を超えると、動画の途中に流れるミッドロール広告を設定でき、1本あたりの広告数を増やせます。
ただし、時間を稼ぐために中身を薄く引き延ばすと、視聴者維持率が下がって逆効果です。
あくまで内容に必要な長さの中で、自然な区切りに広告を入れることを意識してください。
まとめ:モヤモヤを解消してYouTube運営の第一歩を踏み出そう

YouTubeの1再生あたりの単価は、通常動画でおよそ0.1〜0.7円、ショート動画で0.003〜0.01円が目安です。
同じ再生回数でも、ジャンルや視聴者層、時期によって収益にはばらつきがあります。
月数万円の副収入なら、チャンネル全体で月10万回前後の再生が一つの目標になります。
過去の経験を活かしたビジネス系や、趣味が武器になるIT・ガジェット系は単価も高く、おすすめのジャンルです。
まずは収益化条件である登録者1,000人と総再生時間4,000時間を目指し、視聴者の悩みに答える動画を一本ずつ積み重ねていきましょう。
動画は公開後も再生され続ける資産になります。







